Friday, October 13, 2017 10:06 AM

日欧、紛争手続き分離案 EPA最終合意へ溝残る

 日本と欧州連合(EU)は13日、経済連携協定(EPA)の首席交渉官会合を東京都内で開いた。7月の大枠合意時に決着を先送りした投資紛争の解決手続きなどについて協議したが、双方の溝は埋まらなかった。目標とする年内の最終合意が遅れかねず、この項目を切り離し別協定とする案も浮上している。

 鈴木庸一首席交渉官は会合の冒頭「幾つかの問題は(合意が)簡単ではない。より複雑な問題について協議しよう」とEU側に呼び掛けた。

 最大の争点は、海外進出・投資をした企業が現地国の急な制度変更で不利益を被った場合に賠償を請求できる制度。企業のリスクを減らす意味があり、協定の重要なルールの一つだ。(共同