Friday, October 13, 2017 10:06 AM

無党派狙い綱引き激化 「1強」「新党」で応酬

 衆院選は、22日投開票に向けて中盤戦に入る。与野党は13日、無党派層の支持を取り込もうと綱引きを激化させた。野党側は、安倍晋三首相(自民党総裁)による「1強」政治への批判を強めたのに対し、首相ら与党側は、希望の党など新党に照準を合わせ応酬した。

 安倍首相は、熊本市の街頭演説で、小池百合子東京都知事が率いる希望の党などを念頭に「当選するため、党名を変える。人気のありそうな党に移る人ばかりだ」と述べた。さらに、2012年に自民党が政権に復帰した当時を振り返り「政権交代とかリセットとか、スローガンで政権を奪還したのではない。デフレ脱却で経済を成長させ、国民を豊かにした」と語った。

 公明党の山口那津男代表は熊本県内で、消費税増税の是非を巡る野党各党の政策を挙げ「無責任な政党が希望になるはずはない」と主張した。これに先立ち鹿児島市では、首相と山口氏はそろい踏みで街頭に立った。(共同)