Friday, October 13, 2017 11:33 AM

危機再発回避へ結束確認 G20閉幕、緩和縮小を注視

 首都ワシントンで開かれた20カ国・地域(G20)財務相・中央銀行総裁会議は2日目の討議を経て13日昼(日本時間14日未明)、閉幕する。世界経済は堅調な半面、米欧の金融緩和縮小を発端に混乱する恐れもあるとして、状況を注視し金融危機の再発回避で結束すると確認。北朝鮮情勢などのリスクも警戒していく。

 7月に首脳会合を開いたばかりのため共同声明は出さず、議長国ドイツのショイブレ財務相が閉幕後に記者会見して議論を総括。引き続き各国は金融・財政政策や労働市場などの構造改革を動員し、着実で恩恵が広く行き渡る成長を目指す。

 日本を除く先進国は2008年のリーマン・ショック後の危機に対応した金融緩和を転換しつつある。金融引き締めで先進国の金利が上がると新興国に行き渡った資金が流出し、世界経済を冷え込ませかねず、政策変更に伴う金融市場の動向を注視していく必要があることを確認した。(共同)