Friday, October 13, 2017 1:06 PM

トルコがシリア進軍 クルド勢力けん制も

 トルコ軍は13日、シリア北西部イドリブ県に12日夜から進軍したと明らかにした。武器使用を禁じる安全地帯の設定に向けた監視拠点設置のためとしている。シリア人権監視団(英国)によると、8日には偵察部隊を展開させていた。トルコがテロ組織とみなすクルド人勢力をけん制する狙いもある。

 トルコはシリア反体制派「自由シリア軍」を支援しているが、イドリブ県北方のアフリンなどには、トルコ政府が自国の非合法武装組織クルド労働者党(PKK)の分派とみなすシリアのクルド人勢力、民主連合党(PYD)の支配地域がある。

 トルコのエルドアン大統領は13日「自由シリア軍と作戦をスタートさせた。(PYDも)一掃する必要がある」と語った。(共同)