Friday, October 13, 2017 5:53 PM

イラン核合意の破棄警告 「深刻な欠陥」解決迫る

 トランプ大統領は13日、ホワイトハウスで演説し、米欧などがイランと2015年に結んだ核合意には「深刻な欠陥」があると主張し、米議会に対し核合意を認めない方針を宣言した。米議会や同盟国との協議で問題が解決できなければ、合意を破棄すると警告した。

 イランが核開発を制限する見返りに経済制裁を解除する核合意を結んだオバマ前政権の外交方針から大きく政策転換し、イランへの強硬路線を鮮明にした。

 これに対し、イランのロウハニ大統領は13日のテレビ演説で核合意に変更の余地はないと猛反発し、両国関係の緊張が高まっている。トランプ氏が核合意破棄の可能性に踏み込んだことで、欧州や中国など関係各国は合意破綻への懸念を深めている。(共同)