Friday, October 13, 2017 5:55 PM

米15州と首都、政権提訴へ オバマケア補助金停止巡り

 カリフォルニア州など全米15州とコロンビア特別区(首都ワシントン)の司法長官は13日、前政権が導入した医療保険制度(オバマケア)に基づく低所得者向け医療補助金を停止するとのトランプ政権の決定撤回を求めて、同日中にも提訴する方針を明らかにした。

 前政権の看板政策であるオバマケアの見直しを最優先課題の一つに掲げるトランプ氏は、関連法案可決の見通しが立たないことから行政権限で制度を骨抜きにする方針を表明。12日に低所得者の保険料を割り引くために保険会社に支払われる補助金を停止すると発表した。次回の補助金支払いは18日の予定だった。

 補助金停止による保険料高騰や無保険者の増加が懸念されており、カリフォルニア州のベセラ司法長官は「全米の家族を守るために立ち上がる」として、米政府に補助金支払いの継続を要求すると述べた。2018年の補助金総額は100億ドル(約1兆1000億円)に上る見通し。(共同)