Tuesday, October 17, 2017 10:37 AM

世界のワイン相場高懸念 山火事、天候不順で品薄に

 世界有数のワイン産地を襲ったカリフォルニア州の山火事の余波で、ワインの国際相場の値上がりが懸念されている。天候不順による欧州各地でのブドウ被害も響き、主要産地の米欧で品薄感が拡大。日本への輸入元首位のチリ産にも波及する可能性がある。

 カリフォルニア州の山火事ではワイン産地として著名なナパ郡とソノマ郡が壊滅的な打撃を受けた。同州は米国のワイン生産の9割を占めるとされ、中でも両郡は名産地として知られる。

 現地からの報道によると、火災前に7〜9割のブドウを収穫し終わったものの、煙や高温による品質低下の恐れがある。焼け落ちた醸造所やブドウ畑がいくつもあり、被害の全容は見通せない。(共同)