Tuesday, October 17, 2017 10:39 AM

加計問題、選挙戦に余波 愛媛、市長が推進派支持

 学校法人「加計学園」(岡山市)の獣医学部新設予定地の愛媛県今治市を含む愛媛2区では、安倍晋三首相の対応に批判的な自民党前職が立候補した。誘致を推進する今治市長は、早期新設を訴える日本維新の会の元職候補を支持しており、加計問題の余波が選挙戦に及んでいる。

 瀬戸内海に面し、造船やタオル産業が盛んな今治市の中心部に近い丘陵地では、獣医学部新設工事が急ピッチで進められている。大学誘致を40年来の悲願として取り組んできた今治市は、36億7500万円で取得した建設用地を加計学園に無償譲渡。県と市は施設整備費について最大で96億円の助成を決めている。

 安倍首相と距離を置く元行政改革担当相の自民前職村上誠一郎氏(65)は、加計問題に関し「首相は説明責任を果たさなければならない」「身から出たさびだ」などと批判してきた。(共同)