Tuesday, October 17, 2017 10:41 AM

大飯1、2号機を廃炉へ 関電、大型原発で全国初

 関西電力が大飯原発1、2号機(福井県おおい町)を廃炉にする方針を固めたことが17日、分かった。2基は営業運転開始から40年弱が経過しており、最大60年まで運転を延長するには巨額の投資が必要なため、再稼働を断念した。出力100万キロワット超の大型原発の廃炉は、東京電力福島第1原発を除けば全国で初となる。国や地元自治体との調整を進め、年内にも正式決定する。

 政府はエネルギー基本計画で2030年度の原子力比率を20〜22%としている。他の大型原発で廃炉の動きが広まれば、計画見直しを迫られる可能性がありそうだ。

 大飯1号機は1979年3月、2号機は同年12月に営業運転を開始。出力はいずれも117万5000キロワットで、2019年に稼働から40年を迎える。(共同)