Tuesday, October 17, 2017 10:44 AM

新工場に最大5000人雇用 東芝メモリ、月内和解模索

 東芝の半導体子会社「東芝メモリ」(東京)が三重県四日市市と岩手県北上市で進める新工場建設に伴う新規雇用が、合計で最大5000人規模に上る見通しであることが17日、分かった。係争が続く協業相手のウエスタン・デジタル(WD)とは月内の和解を模索し、WDが応じなければ、四日市工場で建設中の第6棟への追加投資は単独実施に踏み切る方針だ。

 東芝メモリを買収する「日米韓連合」を率いるベインキャピタルの杉本勇次日本代表が共同通信のインタビューで表明した。東芝メモリは「社会的意義が大きく、必ず成功させる」と述べ、投資ファンドとして全面支援すると強調した。

 買収後の東芝メモリは「委員会設置会社」に移行する方向で検討していることも表明。杉本氏自身も参画して取締役の過半を社外出身者とし企業統治を強化する。事業のかじ取りを担うトップに関しては「半導体ビジネスを熟知している」として現社長の成毛康雄氏の続投を明言した。(共同)