Tuesday, October 17, 2017 10:44 AM

イスラム国、壊滅状態 「首都」ラッカを解放

 過激派組織「イスラム国」(IS)が「首都」と称するシリア北部ラッカの奪還作戦を続ける民兵組織シリア民主軍(SDF)報道官は17日、共同通信に「ラッカを解放した」と表明した。IS幹部らの逃走先とされる東部デリゾールも、シリアのアサド政権軍が9割超を制圧。2014年6月に「国家」樹立を一方的に宣言したISは、イラクとシリアの支配地域を急速に失い、指導者アブバクル・バグダディ容疑者を頂点とする組織は壊滅状態となった。

 空爆や情報提供などでSDFを支援し、作戦遂行に密接に関わってきた米国にとっても大きな軍事的成果だ。

 バグダディ容疑者ら幹部の所在は不明で、米軍などは追跡と掃討作戦を続ける。SDF報道官は「ラッカでの軍事作戦は完了し、統制下にある」と表明した。潜伏戦闘員の捜索や地雷除去など「浄化作戦」が続いているという。(共同)