Tuesday, October 17, 2017 2:01 PM

東南アジアに過激派拠点 米軍高官が危機感

 米太平洋軍のハリス司令官は17日、訪問先のシンガポールで講演し、イラクやシリアで過激派組織「イスラム国」(IS)が弱体化するのに伴い「帰国した戦闘員らが東南アジアに新たな拠点をつくろうとしている」と危機感を表明、各国が協力して迅速に対応する必要があると語った。

 ハリス氏はマレーシアやバングラデシュで「ISに触発されたテロ」が発生しているとして「ISは地域の明らかな脅威だ」と指摘した。

 フィリピン南部ミンダナオ島マラウイでISに忠誠を誓う過激派に対し、軍が完全制圧に向けて動いていることを「良いニュースだ」と歓迎。一方で「この地域でISに触発された勢力がこれほどの規模で戦うために団結したのは初めてだ」と警戒感を示した。(共同)