Tuesday, October 17, 2017 2:01 PM

イラク政府キルクーク掌握 クルド部隊が全面撤退

 イラク北部クルド自治政府が実効支配していた油田地帯キルクークを16日、イラク中央政府が掌握した。クルドメディアによると、自治政府の治安部隊ペシュメルガは17日、キルクークなど実効支配していた自治区外の主な地域から全面撤退した。イラク軍との本格対決を回避し、事態収拾を図ったとみられる。

 自治政府トップのバルザニ議長は撤退を本意でないとしつつ「強い意志と団結で難局を乗り切ろう」とクルド市民に呼び掛けた。

 進軍後わずか1日での掌握となった背景には、バルザニ氏に反発するクルド人勢力が造反し、ペシュメルガの一部にイラク軍の進軍受け入れを命じた「裏切り」があったとの声も上がっていた。(共同)