Tuesday, October 17, 2017 5:50 PM

鎮痛麻薬で中国業者摘発 米当局、乱用は社会問題

 米司法省は17日、大量の麻薬フェンタニルなどをインターネットを通じて違法に販売していたとして中国の密売業者2人を起訴したと発表した。フェンタニルはオピオイド(鎮痛剤として処方される麻薬)の一種で、米国では過剰摂取による死者が急増するなど社会問題化している。

 トランプ大統領はオピオイド乱用について近く国家非常事態を宣言する意向を示しており、米司法当局は米国への違法なオピオイド流入を阻止する構えだ。

 ローゼンスタイン司法副長官は17日の記者会見で、中国がフェンタニルの主要流出源だと指摘。中国政府に業者の身柄引き渡しや薬物の加工拠点の閉鎖を巡り協力を要請したことを明らかにし、中国側が「正しい行動を取ることを期待している」と述べた。(共同)