Tuesday, October 17, 2017 5:51 PM

米軍、残党勢力の排除加速 イスラム国「首都」ラッカ

 過激派組織「イスラム国」(IS)掃討を進める米軍主導の有志連合のディロン報道官は17日、ISは「惨敗の瀬戸際に立っている」と述べ、ISが「首都」と称するシリア北部ラッカで残党勢力の捜索や爆発物の除去などの作戦を加速させる考えを示した。

 ラッカ奪還作戦を続けてきた民兵組織シリア民主軍(SDF)の報道官は17日、共同通信に「ラッカを解放した」と表明し、統制下にあると述べた。ディロン氏はテレビ記者会見で「ラッカは90%以上が解放された」として大半を奪還したとの認識を示した。

 ディロン氏は、過去数日間でIS戦闘員約350人がSDFに投降したと述べた上で、約100人のIS戦闘員がラッカで抵抗を続けていると説明した。ISが仕掛けた即席爆破装置(IED)やわななども残っていると指摘した。(共同)