Wednesday, October 18, 2017 10:51 AM
交渉遅れ米通商戦略に狂い 対日FTAに影響も
北米自由貿易協定(NAFTA)再交渉の越年が17日に決まり、米国の通商戦略に狂いが生じた。米国の提案にカナダ、メキシコが反発し、合意は見通せない。米国が意欲を見せる日本との自由貿易協定(FTA)の取り組みを遅らせる可能性もある。
米国は、3カ国で製造された乗用車の関税をゼロにする基準の厳格化を提案。現在は全部品の62・5%以上を3カ国内で調達すれば関税がゼロになる。比率を85%以上に引き上げ、かつ全部品の50%は米国製にすることを条件にしたい考えだ。
メキシコやカナダで組み立てられ米国に輸出される乗用車に、より多くの自国製部品が使われるようにして、国内の製造業再生につなげるのが米国の狙い。カナダのフリーランド外相は17日の記者会見で「実に変な提案だ」と突き放した。(共同)
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