Wednesday, October 18, 2017 10:53 AM

日米原子力協定延長へ 核燃料の再処理継続

 来日中のブルイエット米エネルギー副長官は18日、来年7月に30年の期限を迎える日米原子力協定について「再交渉する理由はない」と述べ、改定せずに自動延長する意向を示した。日本側も再交渉は望んでおらず、延長される公算が大きくなった。東京都内で国内外の一部メディアの取材に応じた。

 現行の協定は1988年に発効し、日本が原発の使用済み核燃料の再処理を行うことを認めている。これまでの再処理の結果、日本が保有するプルトニウムは2016年末時点で約47トンに上る。

 米国内には日本が核兵器に転用できるプルトニウムを大量に抱えていることへの懸念の声もあるが、この日、ブルイエット氏は核燃料の平和利用を巡り「日本と長年(良好な)関係を築いてきた」と指摘するにとどめた。(共同)