Wednesday, October 18, 2017 10:53 AM

オバマケア安定化策で合意 米上院与野党、混乱回避か

 米上院厚生教育労働年金委員会のアレグザンダー委員長(共和党)と同委のマリー上院議員(民主党)は17日、前政権が導入した医療保険制度(オバマケア)に基づく低所得者向け医療補助金の支払い継続などを柱とした制度安定化策で合意したと明らかにした。

 オバマケア見直しを公約とするトランプ大統領は12日、現制度下で低所得者の保険料低減のために保険会社に支払われる補助金を打ち切ると発表。制度の中核である補助金停止で保険市場の混乱が懸念されていた。

 今回の合意が上下両院で法案として承認されれば、オバマケアの枠組みが当面存続するが、制度撤廃を求める共和党の保守強硬派などの賛同を得られるかは不明。トランプ氏は17日、新たな保険制度確立が必要とする一方、保険料高騰などを回避するために必要な「短期的な解決策」として支持する意向を示した。(共同)