Wednesday, October 18, 2017 10:54 AM

新入国規制措置も差し止め ハワイ州の連邦地裁

 ハワイ州の連邦地裁は17日、トランプ政権が9月に発表した新たな入国規制措置に対し、一時差し止めの仮処分命令を出した。これまでに政権側が求めた措置と同様、連邦移民法などに違反していると判断した。イスラム圏国家などを対象とする3回目の入国規制措置で、AP通信によると、18日に発効予定だったが、直前の差し止めとなった。

 連邦地裁は同措置にも「明らかに国籍に基づく差別」があると認定。対象国の人々の入国が「『米国の利益を害する』との(政権側の)主張には十分な根拠がない」と指摘した。ホワイトハウスは「米国民の安全を維持しようという努力を無効にする命令だ」と非難する声明を発表し、上訴する方針を示した。

 ハワイ州側は、入国規制措置は人々を差別するとして「われわれには今後も法治を守る準備がある」と強調した。(共同)