Wednesday, October 18, 2017 10:54 AM
「戦い続く」決意引き締め 米政権、消えぬテロの脅威
トランプ政権は、過激派組織「イスラム国」(IS)が首都と称したシリア北部ラッカの解放を「一里塚」(国務省)と歓迎する一方、「戦いは続く」(米軍高官)と気を引き締めている。過激思想に感化された人物らによるテロの脅威が消えるわけではないためだ。
米軍が主導する有志連合のディロン報道官は17日、2014年にISは最大でイラクやシリアの主要都市を含む10万平方キロ以上を支配していたと指摘。有志連合が「この地域の87%からIS戦闘員を排除し、市民650万人以上を解放した」と成果を強調した。
今後の焦点は、イラク国境地帯での掃討作戦とIS指導者バグダディ容疑者らの拘束に移る。だがシンクタンク、カーネギー国際平和財団のペリー・ケーマック研究員は、01年の米中枢同時テロを引き起こした国際テロ組織アルカイダが今も存在していることを例示。「『イスラム国家』としてのISは消えても、思想のネットワークを打ち負かすには、まだ先は長い」と話す。(共同)
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