Wednesday, October 18, 2017 6:07 PM

米国務長官が中国批判 インフラ投資は「搾取」

 ティラーソン米国務長官は18日、ワシントンで講演し、中国が南シナ海で進めている軍事拠点化について「国際法への直接的な挑戦だ。中国は時として法に基づく国際秩序を損ねている」と厳しく批判した。中国による海外へのインフラ投資に関し、大量の労働者を送り込み、その国の雇用創出や経済成長につながらない「搾取経済」だと指摘した。

 トランプ米政権は、北朝鮮の核・ミサイル問題の解決を最優先課題として、影響力を持つ中国との連携を重視し、表だった中国批判を極力控えてきた。今回の発言に中国が反発するのは必至だ。

 ティラーソン氏は「中国との建設的な関係を求めている」とする一方、「中国が周辺国の主権を踏みにじり、米国や友好国を不利にさせることには萎縮しない」と強調。民主主義の価値を共有するインドや日本、オーストラリアとの関係強化を進める考えを示した。(共同)