Thursday, October 19, 2017 10:37 AM

米もハマスに武装解除要求 イスラエル国家承認も

 トランプ政権の国際交渉の特別代表グリーンブラット氏は19日、パレスチナの分裂解消を目指して自治政府の主流派ファタハとイスラム原理主義組織ハマスが進める和解について、統一政府の発足後、ハマスは武装解除に応じ、イスラエルを国家承認しなければならないと主張した。イスラエルのメディアが伝えた。

 フランス公共ラジオによると、ハマス幹部は「明らかな干渉だ」と批判した。ファタハとハマスは12日、和解成立を発表。12月1日までにハマスが実効支配する自治区ガザの行政権限を自治政府側に移譲する予定だが、ハマス軍事部門の取り扱いは未定。自治政府のアッバス議長は解体を求めるが、ハマスは堅持の方針で、今後の焦点となっている。

 イスラエル政府も17日の治安閣議で、ファタハとハマスが統一政府を発足させても、ハマスが武装解除やイスラエルの国家承認などに応じなければ、中東和平交渉は行わない方針を決定した。(共同)