Thursday, October 19, 2017 10:37 AM

NZ、9年ぶり政権交代へ 首相に37歳、TPP影響も

 ニュージーランド議会の総選挙で第3党となり、連立政権成立の鍵を握るポピュリスト政党ニュージーランド・ファースト党のピーターズ党首(72)は19日、第2党の野党で中道左派の労働党と連立を組むと発表した。これにより9年ぶりの政権交代が決まり、首相には労働党の女性党首ジャシンダ・アーダン氏(37)が就任する。同国で3人目の女性首相となる。

 労働党は環太平洋連携協定(TPP)見直しを主張し、ニュージーランド・ファースト党もTPPに反対の立場。政権交代で、日本などが早期発効を目指す交渉に影響する可能性がある。

 議会の基本定数は120。選挙管理委員会によると、9月23日の総選挙でイングリッシュ首相(55)率いる中道右派の国民党が56議席、労働党が46議席を獲得した。労働党との協力で合意している左派、緑の党は8議席で、与野党いずれの勢力も過半数に満たず、9議席を確保したニュージーランド・ファースト党が連立政権のキャスチングボートを握っていた。(共同)