Thursday, October 19, 2017 10:38 AM

スーパーカブ製造国内回帰 ホンダ、熊本で5年ぶり

 ホンダは19日、二輪車「スーパーカブ」の製造を熊本製作所(熊本県大津町)で再開したと発表した。ホンダの二輪事業を代表する車種の生産が約5年ぶりに国内回帰した。主要製造業の国内生産拡大で、こうした流れが加速する可能性がある。カブシリーズの世界生産は同日、累計1億台を達成。八郷隆弘社長は記念式典で「世界中で愛され、時代の変化に対応してきた」と振り返った。

 八郷社長はその後、記者団に国内回帰の理由を「品質向上のため」と説明した上で「累計販売2億台の目標に向け、熊本が重要な生産拠点になる」と強調した。地元での雇用を増やす方針だ。

 スーパーカブは2012年5月まで主要拠点の一つとして熊本製作所で生産され、その後中国に移管されていた。為替が円安に推移していることや、中国で人件費高騰が続く現状を踏まえた。国内向けに出荷する製品を生産することで、効率を上げる狙いがある。(共同)