Thursday, October 19, 2017 10:40 AM

「反トランプ」国内結束 イラン、圧力政策に強硬論

 欧米など6カ国とイランが2015年に結んだ核合意の実効性を認めない方針をトランプ大統領が表明したことを受け、イラン国内で反目を続けてきた政治勢力の結束が顕著だ。圧力強化政策を打ち出すトランプ氏に毅然とした対応を取ることで一致したイランが今後、強硬な対抗策に踏み切る可能性も指摘される。

 「互いの言葉は異なるが、目的は一緒だ」。イランで「反米」の国是を訴える保守強硬派の代表格、革命防衛隊のジャファリ司令官は9日、欧米対話路線を掲げる穏健派ロウハニ政権のザリフ外相と固く抱き合った。対立してきた両勢力の「和解」と受け止められた。

 ロウハニ大統領が再選を果たした5月の大統領選で、保守強硬派と穏健派は激しい批判合戦を展開。選挙後も分断は修復できていなかったが、トランプ氏が今月13日に対イラン強硬策を表明した前後に状況は一変した。(共同)