Thursday, October 19, 2017 10:40 AM

不法滞在少女に中絶容認 首都ワシントンの連邦地裁

 首都ワシントンの連邦地裁は18日、米国に不法滞在中の少女(17)に人工妊娠中絶を容認するよう連邦政府に命令を出した。保守色を強めるトランプ政権は、不法滞在者には合衆国憲法上の権利が完全には認められていないとして、中絶の中止や母国への帰還を少女側に迫っていた。

 米メディアによると、少女は妊娠15週で、米国で中絶手術を受けるために先月、メキシコから不法入国した。

 米国は最高裁判決で中絶を女性の権利と認めているが、厳格な移民政策を掲げ、胎児の生命を尊重する「プロライフ派」の立場を取るトランプ政権は、医療上、緊急の事情がない限り、少女の中絶は認められないと主張していた。(共同)