Tuesday, August 02, 2016 5:49 PM

大統領選後にTPP承認を 政争の具でないとオバマ氏

 オバマ大統領は2日、ホワイトハウスでシンガポールのリー・シェンロン首相と会談した。共同記者会見で、両国が参加する環太平洋連携協定(TPP)について「労働、環境の権利をこれほど向上する協定はない」と指摘。「選挙が終われば真の利点が分かるはずだ」として、11月の大統領選後に議会承認を目指す考えを改めて強調した。

 TPPを巡っては、労働者層への支持拡大を目指す共和、民主両党の大統領選候補が反対を表明するなど逆風が吹いている。オバマ氏はTPPが「政治の道具ではない」とけん制した。

 オバマ氏は民主党候補のクリントン前国務長官が「貿易自由化の高い水準を満たさない」とTPPを批判しているのを念頭に「友人とも見解の相違があるが、同意できない」と言明した。(共同)