Friday, October 20, 2017 12:01 PM

「ポスト習」昇格なしか 次期最高指導部、香港紙

 香港紙サウスチャイナ・モーニング・ポストは20日、開催中の中国共産党大会を経て発足する次期最高指導部に、胡春華・広東省党委員会書記(54)と陳敏爾・重慶市党委書記(57)の「ポスト習近平候補」は昇格しない見通しだと伝えた。人事調整は最終段階に入ったもようだ。

 習総書記(国家主席)=(64)=は既に、軍最高指導機関、中央軍事委員会のナンバー2で最高指導者への登竜門である軍事委副主席に文民を充てず、後継者を決めない方針を固めている。

 胡錦濤前指導部時代には、習氏と李克強首相(62)の2人を後継候補として最高指導部に昇格させ、経験を積ませた。今回、胡、陳両氏が最高指導部入りしなければ、この慣例を打破することになり、後継候補すら示さないことで「習氏1強体制」の長期安定化につながるとみられる。(共同)