Friday, October 20, 2017 12:02 PM

天皇退位、19年3月有力 4月に即位・新元号

 天皇陛下の退位日を2019年3月31日とし、皇太子さまが翌4月1日に新天皇として即位する案が政府内で有力となっていることが分かった。新たな元号は来年発表され、即位と同じ日に施行される見通しだ。「昭和」を受け継いだ「平成」は31年までで終わることになる。政府は退位日などの決定の前提となる皇室会議を11月にも開いて意見聴取した上で、退位日を政令で定める。政府関係者が20日、明らかにした。

 衆院選を受けて新内閣が発足してから具体的な皇室会議の日取りを詰める。皇室会議は首相や衆参両院議長、皇族らがメンバー。

 皇位継承を巡り、政府は新元号発表の方法の検討や、「上皇」となる天皇陛下の補佐体制の整備など、退位の円滑実施に向けた準備も本格化させる。天皇陛下の退位は1817年の光格天皇以来、逝去によらない代替わりは約200年ぶり。現行憲法下では初めてとなる。(共同)