Monday, October 23, 2017 11:22 AM

米方針は「核合意違反」 イランが抗議申し立て

 トランプ大統領がイラン核合意の実効性を認めない方針を表明したことを受け、イランのロウハニ政権は23日までに、合意履行の問題解決に当たる欧米諸国などとの合同委員会に「米国の方針は核合意に違反している」と抗議を申し立てる書面を送付した。イラン政府高官らが共同通信に明らかにした。

 核合意ではイランの核開発の制限と、欧米などによる経済制裁の解除が定められている。トランプ氏が強硬姿勢を示した13日の演説以降、ロウハニ政権は激しい批判を展開。イランは正規の手続きに沿った措置で米国に応酬し、合意維持で一致する欧州などと共闘して問題解決を図る方針だ。

 イラン政府高官らによると、申し立ては数日前、合同委員会の調整役とされる欧州連合(EU)のモゲリーニ外交安全保障上級代表に送付、受理された。(共同)