Monday, October 23, 2017 11:26 AM

ミサイル防衛で協力加速 北朝鮮対応巡り日米会談

 小野寺五典防衛相は23日、米国のマティス国防長官とフィリピンで会談した。北朝鮮をにらんだ弾道ミサイル防衛(BMD)強化へ日米防衛当局間の協力を加速する考えで一致した。小野寺氏は「(情勢が)大変緊迫する中、日米が協議の機会をつくることは大変重要だ」と強調した。韓国を交えた3カ国会談も開かれ、緊密連携を確認した。

 圧力強化による北朝鮮の核放棄を目指してきた安倍晋三首相は衆院選結果を踏まえ、一層厳しい態度で北朝鮮に臨む方針。小野寺氏はこうした日本の立場を米側に伝え、理解と協力を求めたとみられる。政府は11月のトランプ大統領の来日をにらみ、対北朝鮮連携に関する日米調整を本格化させる。

 日米会談で小野寺、マティス両氏は、BMD強化策について(1)地上配備型迎撃システム「イージス・アショア」の導入へ協力する(2)イージス艦などの運用で緊密に連携するーことを申し合わせた。(共同)