Monday, October 23, 2017 5:55 PM

戦略が半端、実像見えた? 小池人気、失速を分析

 高い支持率で東京都知事選、都議選と2連勝してきた小池百合子都知事は、希望の党を率いて挑んだ衆院選で一転して「完敗」(小池氏)した。なぜ小池人気はしぼんだのか。識者は、自民党との対立軸が中途半端になった戦略ミスや、「排除」発言によって有権者は「強きをくじく女性のイメージとは違う実像を見た気がしたのではないか」と分析する。

 名古屋外国語大の高瀬淳一教授(情報政治学)は、立憲民主党の枝野幸男代表が「右か左かではなく、上からの自民党か、下からの立憲民主か」と対立構図をうまく描いたのに比べ、「希望は対立軸が中途半端で浮いてしまった」と批評する。

 さらに民進党出身者を選別する排除発言で「言葉遣いがきつく、上から目線に見えた。枝野氏がヒーローになり、小池氏が敵に回ってしまった」と指摘。自身は衆院選に出馬しなかったことで「知事という安泰な所にいるという印象になり、希望の支持は一気にしぼんだ」と分析した。(共同)