Tuesday, October 24, 2017 10:42 AM

「イラン民兵」で対立 米長官がイラク訪問

 ティラーソン国務長官は23日、イラクの首都バグダッドを訪問し、アバディ首相らと会談した。隣国イランの強い影響下にあり、過激派組織「イスラム国」(IS)の拠点奪還に貢献した民兵組織「人民動員隊(PMF)」を巡り双方の見解が対立。イランに対する米イラクの不一致が浮き彫りになった。

 PMFはIS掃討を支援する目的でイスラム教シーア派を中心に設立され、シーア派大国イランによる訓練と武器提供を受けた。現在は首相指揮下の公式機関だ。

 ティラーソン長官はサウジアラビアを訪問した22日、PMFを念頭に「ISとの戦闘が終局を迎えた今、イランの民兵はイラクを去るべきだ」と表明し、イランの影響力拡大に懸念を示した。(共同)