Tuesday, October 24, 2017 10:43 AM
危機融資、創設時から不正 商工中金900人処分へ
公的制度「危機対応融資」を巡る商工中金の不正で、制度が創設された2008年度から不正があったことが24日、分かった。従来のサンプル調査で確認されたのは11年度以降だったが、全容調査でさかのぼることが判明した。世界不況のさなかで制度の悪用が始まって組織にまん延した形となり、政府系金融機関としての存在意義が問われるのは必至。商工中金は全職員の2割強に当たる約900人の大量処分に踏み切る見通しだ。
全容調査は想定より前倒しで進んでおり、商工中金は早ければ25日に結果を発表する。経済産業省や金融庁などは、今年5月に続く2度目の業務改善命令を今月中にも出し、管理体制の刷新や責任の明確化を求める。
経産省は再発防止のため有識者による検討会を近く設け、年内に結論を出す方向で話し合う。(共同)
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