Tuesday, October 24, 2017 10:43 AM

東芝半導体の売却承認 遅れれば「代替案検討」

 経営再建中の東芝は24日、千葉市の幕張メッセで臨時株主総会を開いた。再建に不可欠な半導体子会社「東芝メモリ」(東京)の売却を承認した。来年3月末までの債務超過の解消に向けて前進した。綱川智社長は「環境の変化に応じていろいろな手段を考えている」と述べ、売却完了が遅れても上場維持できるよう代替策を検討していると明らかにした。

 総会では、東芝メモリ株を米ファンドなどで構成する「日米韓連合」に売却する議案のほか、綱川氏ら経営陣の大半の再任議案を可決した。6月の定時株主総会で報告できなかった2017年3月期決算も承認した。

 懸案だった東芝メモリの売却は契約にこぎ着けたが、綱川氏らは交渉で迷走を重ねて当事者能力の欠如を露呈した。綱川氏は総会の冒頭で「改めて心からおわびする」と陳謝した。(共同)