Tuesday, October 24, 2017 5:56 PM

ポリオ感染、昨年37人のみ 「根絶に期待」とWHO

 世界保健機関(WHO)は24日、かつて日本でも大流行したポリオ(小児まひ)について、予防接種の普及により2016年の感染者は37人まで減少したと発表した。史上最も少ない年間感染者数で「根絶に向けて期待できる兆候」(WHO当局者)として予防接種の徹底を呼び掛けている。

 WHOによると、1988年には感染者が推定35万人いたが、16年に感染が確認されたのは37人。17年もこれまでにパキスタン、アフガニスタン、ナイジェリアの3カ国の計12人という。

 ポリオは口から感染するポリオウイルスが神経を侵し、手足などがまひする病気で、5歳未満の乳幼児がかかることが多い。日本では60年に患者が5000人を超える流行があった。(共同)