Tuesday, October 24, 2017 5:56 PM

州首相を上院喚問か カタルーニャ独立問題

 スペイン北東部カタルーニャ自治州の独立問題で、中央政府が閣議決定した州閣僚解任、州議会解散などの措置を審議するスペイン上院は24日、プチデモン州首相を喚問し釈明を求める方針を示した。26日にも喚問の方向で調整しており、州側も応じる構えを示唆した。地元メディアが伝えた。

 州議会の独立派内で「自主的に解散し、自治権制限を回避すべきだ」との声が上がる一方、極左系の会派は「上院審議の結論を待たず、一方的な『独立宣言』に踏み切るべきだ」と主張。議事日程などを含め、情勢は流動的だ。

 喚問が実現すれば、プチデモン氏と中央政府のラホイ首相の論戦が行われる可能性がある。プチデモン氏にとっては、一貫して要求してきた「対話」となるが、中央議会の保守系議員らは「喚問前に『独立宣言』撤回を確認する必要がある」と訴えている。(共同)