Wednesday, October 25, 2017 10:36 AM
診療報酬2%超下げ提言 財務省、介護も減額改定
財務省は25日、財政制度等審議会の分科会を開き、社会保障費の抑制に向けた改革案を示した。2018年度の予算編成で焦点となる診療報酬改定は2%台半ば以上の減額とし、介護報酬もマイナス改定を目指す。
全国民の医療費は約45兆円(17年度予算)で、医療技術の高度化もあって毎年2.5%程度のペースで増加している。財務省は医療費の伸びを高齢化に伴う1.2%の枠内に抑えるには、2年に1度の改定で2%台半ば以上の減額が必要だと指摘。医師の技術料に当たる本体部分と薬価をいずれも下げるよう求めている。1兆円を超える医療費削減に相当し、医師会などの反発は必至だ。
財務省は看護師の配置が手厚い病床ほど報酬が多い算定方式も問題視した。病床配置が高報酬を得られる急性期患者に偏る要因となっており、提供する医療機能に応じて評価する仕組みに改める必要があると指摘した。(共同)
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