Wednesday, October 25, 2017 10:37 AM

米、難民受け入れ限定再開 11カ国からは当面制限

 トランプ政権は24日、凍結していた難民受け入れを再開すると発表した。ただ11カ国からの難民については米国に危険をもたらす恐れがあるとして今後90日間で追加の安全確保策を検討する方針で、当面受け入れを制限する。人権団体などは戦地を逃れてきた難民らも実質的に拒否する政策と批判している。

 トランプ政権は大統領令で一部イスラム圏からの入国規制とともに難民受け入れの一時凍結を決定。24日に大統領令の期限が切れる前に新たな審査態勢を整備するとしており、トランプ大統領は同日、難民受け入れに関する新たな方針を盛り込んだ大統領令を出した。

 ロイター通信によると、受け入れ制限の対象11カ国からの難民は米国が受け入れている難民の約4割を占める。大半はシリアやイランなどイスラム圏だが、北朝鮮も含まれる。既に定住済みの難民が呼び寄せる家族についても受け入れを制限する。(共同)