Wednesday, October 25, 2017 10:38 AM

2期目の習指導部発足 後継なし、長期権力確実に

 中国共産党は25日、第19期中央委員会第1回総会(1中総会)で新たな最高指導部メンバーを選出、2期目の習近平指導部が発足した。1期目同様に7人体制で「ポスト習」と目された候補は入らなかった。習総書記(国家主席)=(64)=は後継候補をつくらないことで「1強体制」を盤石にし、2期目が終わる2022年以降に及ぶ長期的な権力維持が確実になった。側近重用も鮮明になり、習氏の独裁が加速しそうだ。

 新指導部発足後、習氏は記者団を前に、2期目の5年間は新たに掲げた国家目標「社会主義現代化強国」建設のための「歴史的に重要な時期にあたる」と指摘、反腐敗運動も継続し実現にまい進する方針を強調した。国家主権を守る姿勢を改めて表明、日本を含む近隣国との外交摩擦が強まる懸念も高まった。

 最高指導部を構成する新しい政治局常務委員には、習氏と李克強首相(62)が留任、新たに栗戦書・党中央弁公庁主任(67)、汪洋副首相(62)、王滬寧・党中央政策研究室主任(62)、趙楽際・党中央組織部長(60)、韓正・上海市党委員会書記(63)が入った。(共同)