Thursday, October 26, 2017 10:42 AM

トランプ氏に「深い懸念」 国連特別報告者ケイ氏

 言論と表現の自由に関する国連の特別報告者デービッド・ケイ氏は25日、ニューヨークの国連本部で記者会見し、メディアへの敵対的な発言を繰り返すトランプ大統領について「人権擁護や表現の自由などの価値観に有害な影響を与える」と、深い懸念を表明した。

 インターネット上の広範な検閲が存在する中国についても、当局が「中国モデルを世界に広げようとしていることを懸念している」と注意を呼び掛けた。

 ケイ氏は、トランプ氏がツイッターへの投稿などでメディアを「国民の敵」と呼び、米社会でのメディアの位置付けまで変えようとしていると指摘。トランプ氏支持者の集会で報道関係者が暴力を受けるなどの動きにつながった可能性があるとして「ひどい状況だ」と切り捨てた。(共同)