Thursday, October 26, 2017 10:47 AM

補助金停止の撤回訴え却下 サンフランシスコ連邦地裁

 カリフォルニア州などがトランプ大統領らを相手取り、前政権が導入した医療保険制度(オバマケア)に基づく低所得者向け補助金を停止するとの政府決定の撤回を求めた訴訟で、サンフランシスコの連邦地裁は25日、即時撤回の訴えを却下した。

 トランプ氏は、オバマケアの見直しを最優先課題の一つに掲げ、低所得者の保険料を割り引くために保険会社に支払われる補助金を停止すると発表した。カリフォルニア州を含む18州などが撤回を求めて訴えていた。

 トランプ氏は16日、オバマケアは「消滅したも同然」と述べ、代わりとなる新たな制度確立のための法案を来年春に成立させることに自信を示した。だが、与党共和党の上下両院指導部は18日、党内で十分な支持が得られていないなどとして難色を示し、見通しが立たない状況となっている。(共同)