Thursday, October 26, 2017 10:48 AM

ハマス武装解除巡り応酬 パレスチナ和解の障害に

 パレスチナで敵対していた自治政府主流派ファタハとイスラム原理主義組織ハマスの「和解」を巡り、合意が先送りされたハマスの武装解除が大きな障害として立ちはだかっている。自治政府、イスラエル、米国がいずれも武装解除を求めているのに対し、ハマスは「誰も強制はできない」と強く反発。応酬は激しさを増す一方だ。

 「一つの法律、一つの武器を持った一つの組織が必要だ」。パレスチナ自治政府のアッバス議長は今月上旬、こう強調し、約10年間続くパレスチナの分裂解消に意欲を示すとともに、ハマス軍事部門の解体を訴えた。

 イスラエル政府も17日の治安閣議で、パレスチナの統一政府が発足しても、ハマスの武装解除などの条件が満たされない限り、中東和平交渉は行わない方針を決定。(共同)