Friday, October 27, 2017 10:12 AM

660億ドルで米保険大手買収か 薬局チェーン

 ウォールストリート・ジャーナル電子版は26日、ドラッグストアチェーン大手のCVSヘルスが、医療保険大手エトナの買収に向けて協議入りしたと報じた。関係者の話としている。買収額は660億ドル(約7兆5000億円)に上る可能性があるという。

 CVSはエトナの保険加入者に薬を提供する長期契約を結んでおり、両社の関係は近い。CVSはエトナを買収することで、製薬会社との価格交渉がしやすくなる利点もある。両社は顧客の健康に関するデータを蓄積しており、サービス開発にも役立つとみられる。

 エトナはこれまでも再編の道を探ってきた。2015年7月に同業のヒューマナの買収を発表したが、寡占が進んで保険料の値上がりを招くと判断した司法省が16年7月に買収撤回を求めて提訴。今年1月に連邦地裁が独占禁止法(反トラスト法)違反に当たるとして買収差し止めの判断を下し、翌2月に買収を断念すると発表した。(共同)