Friday, October 27, 2017 10:14 AM
柵ずさん管理で食害4億円 検査院指摘、破損放置
農作物をシカやイノシシから守るため、農林水産省が設置費用の一部を助成した柵を会計検査院が抽出調査したところ、各地の約250地区で柵が壊れたまま放置されるなどし、2015〜16年度だけで少なくとも総額約3億7500万円相当の鳥獣被害が生じていたことが27日分かった。
検査院は3農政局と21道府県を調べた。自治体を通じて柵を管理する地元の協議会など事業主体を指導するよう求められた農水省は「適切に対応したい」としている。
検査院によると、柵が斜面の下側にあるため上側から動物が飛び越えられたり、電気柵なのに電気を流し忘れたりしているケースもあった。これら約250地区の柵設置に投じられた交付金は総額約6億8200万円。(共同)
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