Friday, October 27, 2017 10:15 AM

川重、神鋼に費用請求方針 調達切り替えの可能性も

 川崎重工業の金花芳則社長は27日、東京都内で記者会見し、神戸製鋼所のデータ改ざん問題に関連して「かかった費用は当然請求したい」と明言し、神戸製鋼側に支払いを求めていく方針を示した。今後の取引についても「原因と対策を見て検討する」とし、調達先の切り替えに含みを持たせた。納入企業の間で、費用請求や取引見直しの動きが広がってきた。

 川重は、神戸製鋼がデータ改ざんしたアルミニウム製品を使って航空機のエンジンや部品、JR東日本の新幹線車両などを製造していたと明らかにした。航空機部品の納入先には米ボーイングが含まれているという。

 金花氏は「同じ神戸にある企業として非常に残念。企業としてあってはならない行為だ」と神戸製鋼を強く批判した。現時点では出荷製品の性能と安全性に影響はないとしている。(共同)