Friday, October 27, 2017 1:51 PM

年内追加利上げ視野に議論 FOMC、足元の景気を点検

 米国の当面の金融政策運営を決める連邦公開市場委員会(FOMC)が31日と11月1日、首都ワシントンの連邦準備制度理事会(FRB)本部で開かれる。今回は年内の追加利上げを視野に入れながら、物価や雇用情勢など景気の現状を点検する。FRBは11月1日午後2時(日本時間2日午前3時)に決定についての声明を発表。今回はイエレン議長による記者会見が予定されていない。

 市場の大方の予想では、主要政策金利のフェデラルファンド(FF)レートの誘導目標は据え置かれる公算が大きい。副議長だったフィッシャー氏は退任し、今回はクオールズ新副議長が初参加となる。

 米商務省が27日発表した7〜9月期の実質国内総生産(GDP)速報値は年率換算で前期比3・0%増となり、2四半期連続で3%台の高成長だった。9月の雇用統計は景気動向を敏感に映す非農業部門の就業者数が前月から3万3000人減少し7年ぶりのマイナスになったが、ハリケーンの影響による一時的な落ち込みで年内の追加利上げに向けた障害にはならないとの見方が強い。(共同)