Monday, October 30, 2017 10:46 AM

30秒早く新幹線停止 南海トラフなど想定

 近い将来の発生が心配される南海トラフなど海の巨大地震の際にも速やかに新幹線を緊急停止させようと、本州のJR3社と防災科学技術研究所(茨城県)は30日、太平洋海底の地震計で捉えた地震データを鉄道の安全運行のために配信する協定を結んだ。11月1日からJR東日本の東北、上越新幹線の一部区間で先行導入する。新幹線の緊急停止信号が10〜30秒早くなるという。

 2011年の東日本大震災など日本列島では大地震が相次いでおり、新幹線での大事故を防ぐための先手を打った形だ。

 先行するのは房総半島沖の地震データを活用する区間で東北の東京-福島県内、上越の東京-熊谷周辺を予定。JR東日本の他区間にも順次地震データを提供していく。(共同)