Monday, October 30, 2017 1:19 PM

ソ連弾圧で初の追悼碑 ロシア大統領、共産党けん制

 ロシアのプーチン大統領は30日、ソ連時代に処刑や強制労働の犠牲になった市民を追悼する碑の落成式を開いた。ロシアが国家としてソ連時代の政治弾圧の追悼碑を建てたのは初めて。今年ロシア革命100年を迎えるにあたり、プーチン氏はソ連体制の暴虐を公に認め、来年3月の大統領選で対立候補を擁立する共産党へのけん制を狙ったとみられる。

 追悼碑は2015年9月の大統領令に基づき、モスクワの通りに建造され「悲しみの壁」と名付けられた。強制収容所の所在地など58カ所から集めた岩石も配置した。

 3億ルーブル(約5億8600万円)以上の費用はモスクワ市が主に拠出し、一部は募金で賄った。(共同)