Monday, October 30, 2017 6:13 PM

慰安婦は延期、対話仲介 「世界の記憶」に78件

 国連教育科学文化機関(ユネスコ)のボコバ事務局長は30日、「世界の記憶」(世界記憶遺産)に計78件の新規登録を承認したと発表した。中国や韓国などの民間団体が申請した旧日本軍の従軍慰安婦関連資料は登録の判断を「延期」とした上で「事務局長が各方面の対話を仲介し、包括的な合意を目指す」と言及した。

 ユネスコ事務局が発表した声明によると、ボコバ事務局長は「世界の記憶」の申請・登録制度の改善を巡ってユネスコ執行委員会が10月中旬に採択した決議に基づき「対話の精神、国際的な相互理解を尊重し、平和の促進につながることが重要だ」と述べた。

 特に従軍慰安婦関連資料について、声明は「できる限り多くの関係者が包括的に合意できるような対話を目指して、適切な時期と場所を設定することを事務局長に促す」と明記した。(共同)